28 唐ノ芋

唐の芋「とうのいも」
(サトイモ科サトイモ属)

 唐の芋はその名からも推測される通り、大陸から伝わった品種であるとされており、県内各地で古くから大切に作り継がれてきた品種です。 親芋は頭芋と呼ばれ、デンプンが多く含まれている為にホクホクとした食感と豊な風味が特徴で、雑煮などに利用されています。
 奈良市大柳生地域では唐の芋の芋茎を利用した大柳生漬けと呼ばれる個性的な郷土食も存在しており、また遣唐使を通じて古く唐の国とのつながりの歴史をもつ奈良ならではの物語を秘めています。