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21 味間いも
「あじまいも」
(サトイモ科サトイモ属)
主な産地 奈良市、天理市、桜井市、明日香村
栽培面積(0.5ha)
県内各地で様々な品種が作付されている里芋ですが、興味深いエピソードをもつ品種があります。
田原本町味間地区で作り継がれてきた里芋の一種である味間いも。元々この地で栽培されてきた説と、この地に奈良県の試験農場が存在していたことから試験品種がもたらされたという説など諸説が論じられていますが、いずれにしても戦前よりこの地で栽培がおこなわれていたことは確かです。
味間いもの特徴は親芋、小芋共に食用となることで、小芋の形状は県内の里芋の中では最も球状に近いものです。
冒頭で述べた興味深いエピソードとは、この味間いもは松下電器産業(株)の創始者である松下幸之助氏が非常に高い評価をしていたこと。松下電器産業の重役が味間地区出身者であったことから生まれたエピソードですが、物語性あふれる品種といえます。