04 野川きゅうり


「のがわきゅうり」ウリ科キュウリ属。主な産地 野迫川村野川地区。栽培面積(自給用に栽培、0.01ha) 。

 野川きゅうりの産地は、野迫川村の野川地区。 野迫川村は奈良県の西南端に位置しており、村内を世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つ「熊野参詣道 小辺路」が通っています。 1000メートルを超える紀伊山地西部の山々に囲まれた地形では、雄大な雲海に、樹氷、白樺の林を目にすることができ、その自然美は、県内でも異彩を放っています。
 その一角である野川地区には、高野山と大峰山を結ぶ信仰の道である「すずかけの道」が通い、幕末の文久元年(1860)に始まった高野豆腐づくりの発祥の地としても知られている歴史ある地域です。
  野川きゅうりは外見は少しずんぐりとして半分緑と半分白色の特徴をもっています。このきゅうりはとても瑞々しく、かつては、丸ごとに軽く塩を含ませて、山仕事に出かける時の水分と塩分を補給する水筒の代わりに、またある時には子供のおやつに、そして、お漬けものにと様々な方法で食されてきたとのことです。